私ウェブ屋さんなので断言できますけど、「カッコいいウェブサイトを持っている動物病院 = いい動物病院」とは限りません。
だけど、ウェブサイトを見ていい病院だなと判断できるポイントはあります。
カッコいいウェブサイトは激安で作れる
一般の人がいうところの「カッコいいウェブサイト」とは「デザインが素敵なウェブサイト」のことです。
でも、デザインが素敵なだけのウェブサイトを作る業者さんって、じつはいまの業界では安い存在です。
デザインがカッコいいだけのウェブサイトを作りたければ、素材を渡して丸投げで大体済みます。そういう仕事をしている業者さんというのは、もう格安で頼めちゃうんです。1サイト数万円とか。
なので、そういう業者さんに依頼した動物病院さんが「いい病院」なのかって言われると、うーん、どうでしょ? 判断つかないよね? ってなるわけです。
「真の意味で」素敵なウェブサイト = 経営が前向き
でももし、その動物病院のウェブサイトが、「真の意味で」素敵なウェブサイトだったとしたら、少なくとも前向きな経営をしてるといえます。
「真の意味で」素敵なウェブサイトは、文章が豊富で読むところがいっぱいあります。飼い主の私たちが知りたいことが色々知れて、なおかつデザインも見やすくて綺麗、という意味。内容がうすくてデザインだけかっこいいのとは別です。
いまの時代、ウェブサイトの重要性が増しているのは間違いないんですが、問題は作り方です。
集客できるウェブサイトにしたいなら、いまの時代、読む部分 = コンテンツを充実させなくてはいけません。単にオシャレデザインなだけのウェブサイトよりも、ずっとずっと手間がかかります。
手間がかかるので、費用もかかります。
手間と費用がかかってもいいからウェブサイトをちゃんと充実させよう、って判断をしたってことは、そこそこ儲かっているのだろうし、なによりもそれ以上に、サービスを向上させたいからそうするのだと考えられます。
サービスの向上って、完全にイコールじゃないけど、患者さんがより良い医療を受けられるように、そういう思いも含みますよね。
そういう意味で「ウェブサイトがちゃんとしている = いい病院」って考えるのはあながち間違いじゃないと思います。
動物病院のウェブサイトでは「院長ブログ」をチェックしろ
もし動物病院のウェブサイトを見るなら、デザインではなく、チェックしておくといいポイントがあります。それは「院長ブログ」です。
- 先生が専門または得意にしている病気のこと
- よくある症状の対処法や、飼い主がよく疑問に思うことへの答え
- 経営方針や今後のヴィジョンについて
こういう内容が書かれた記事が多くて、なおかつ内容がわかりやすく納得のいくものだったらば、信用できる先生だと思って間違いないです。
一方、社員のバーベキューの様子とか、ランチ投稿とかばっかりの場合は…まあ楽しく拝読しよう(笑)
ウェブサイトがショボい = 良くない動物病院、ではない!
正直、ただでさえ忙しい動物病院の院長さんがブログ記事を執筆したり、更新をするのは大変なことです。やろう、やろうとは思っているけど、本業が忙しいので手が出せず、古いウェブサイトがそのままになっちゃってる。
そういう動物病院のウェブサイトもよく見かけます。でも、その中にもいい病院は確実にあります。
「ウェブサイトがちゃんとしている = いい病院」
は成り立つかもしれないけど
「ウェブサイトがちゃんとしていない病院 = ダメな病院」
とは決していえない。これは主張しておきたいですね。
院長様へ: それでもやっぱり取り組んでほしい
もしこれを読んでくれている獣医さんがいらっしゃったら。お忙しいとは思います。とはいえ、ウェブサイトには、ぜひ取り組んでいただけたら嬉しいな、というのがホンネです。ウェブ屋としても、飼い主としても。
大事なのは、デザインよりも情報=文章です。先生の専門について読みたい。
動物さんの病気が重いほど、飼い主はいっぱい検索をします。私も猫Mさんの鼻炎やがんの件ではめちゃくちゃ検索したし、獣医さんの文章を読み漁りました。それがどれほど助けになったことか。