うちはペット保険に入ってません。Mさんが病気にかかって治療中のいま、なんで入ってなかったの? と聞かれることがあったので、入ってなかった理由を挙げてみます。
今の猫さんは大事に育てられてて長生きなことが多いです。高齢になれば、ヒトと同じく、病気にもかかりやすくなる。そのときのための備えはなんらか必要です。
私の立場としては、ペット保険に絶対に入るべき! とも思わないし、だからといってペット保険に入らないほうがいい! と主張するつもりもありません。ただ判断材料にしてもらえれば、という趣旨の記事です。
ペット保険が身近じゃなかった
私は昭和からの猫下僕であり、うちに来る猫はみんな元野良や捨てられた子で、血統書付きのペットを飼う人も周りにいませんでした。なのでそもそもペット保険にご縁がなく、ペット保険ってナニ? って感覚だったのです。
私が「あーペット保険かー」と濃く認識するようになったのも、ほんのここ数年のことです。Mさんが高齢になり、病院にお連れする機会が増えて、待合室で座っていると、他の家族がお会計で「アニコムでお願いします」なんて言っている様子を見て、ふーむ、という感じ。
きっと健康なはず、と思ってた
Mさんは元野良ながら感染症とはまるで無縁だったし、私が暮らした十九、二十歳の猫も大きな病気も特になく亡くなっていったので、病気の心配をしたことがなかったのでした。
大きな病気の例はひとつだけ、過去一緒に暮らした猫で、子猫の頃からFIVキャリアの子がいました。若くして発症して亡くなってしまったのですが、その例を除けば、大きな病気をした猫を見たことがなくて、実感がなかったのです。能天気といえばそうなんですけど。
保険料が高いと思った
Mさんと暮らし始めたのは今から10年以上前です。最近のペット保険はリーズナブルな商品も出てきているようですが、当時はいまほど商品数もなく、動物病院の待合室で置いてあるパンフレットを見て「うーん…」と思った記憶があります。
補償内容を調べるのが難しいと思った
ペット保険の補償内容を調べたこともあったのですが、条件がややこしいなぁと思ってしまったのもあります。
商品によって「こういう種類の病気は補償されます」「でも手術は対象外」など色々条件がありますが、その内容を調べていくと、じゃあうちの猫さんにはどれがマッチするんだろ? って考えていると判断のしようがない……。
ペット保険にはいらなくても、貯金をしておけばいいから
なんか選びきれないので、保険料を払ったつもりでその分貯金しとこう、ということで一旦落ち着きました。
まーこれならもし病気にかからなくても何かにつかえるし。
病気関係なく猫の生活費はいつもかかるので、稼ぎから猫の分をいくらか取り分けて残しておく、というのは常にやってました。
ただきっちり計画通りにできていたかというとそうでもなく……。一時期は余った銀行口座で管理したりしてましたが、色々と面倒になり(事業用の口座も必要なので数が多いんッス)、結局は自分個人の貯金と統合されていきました。
今の治療費もなんとか賄えているので結果オーライなわけですが。
とかいってたら、ペット保険に入れる年齢を過ぎてた(猫の年齢)
そんなこんなでペット保険に入らずにきたわけですが、結局Mさんはほぼ健康なまま10歳を超えます。
猫さんの年齢が10歳を超えると、入れるペット保険ってほとんどありません。
そしてさらに時が経ち、Mさんが15歳ごろ、大病が疑われはじめたあたりで「そういえばペット保険って」とまた改めて調べ始めた私ですが(遅い)、まあその頃には入れるペット保険なんてひとつもなかった、というわけですね。
ヒト族みたいに「80歳でも入れるの?!」みたいな保険ないんかなぁ
15,16よろこんで! 持病があっても大丈夫! 猫リカンネッコダイレクト!!
みたいな
結局はヒトの保険と同じでは。考え方は人それぞれ
もしかしたらこれを読んでいるあなたは猫さんのペット保険に入るかどうか迷っているのかもしれないけど、どっちが正解ってことではないと思いますよ。
色々考えてみた結果思うのは、結局、ヒトの保険と考え方はいっしょじゃない? ってことです。
保険って、病気にも怪我にもしっかり備えて死亡保険もたっぷり分厚く!! っていう考え方の人もいれば、保険料は無駄でしかないから貯金に回すべきって思ってる人もいます。
ちなみに私は若干後者寄りですが、保険が百パー無駄とも思いません。
無限のグラデーションみたいに、人それぞれのスタンスがあるってことです。
ペット保険に入らないなら、積立投信「猫さんファンド」はどうでしょう
ペット保険に入らないという選択肢もアリだと思います。ただしペット保険に入らなかったとしても、いくらかの備えは必要です。
ただ、私みたいに手動で毎月貯金しようとするとめんどくさくなるし、かといって銀行の定期預金では満期のタイミング次第では急な病気に対応できないかも。
そこで、「猫さんファンド」はどうでしょう?
まー名前は私が勝手に言ってるだけなんですが、要は積立型の投資信託を、月々数千円ずつ買ったらどうかな? って話です。
猫さんが子猫の頃に始めておいて、10歳くらいまでおおむね健康だとすれば、その間は手付かずのまま資産としてじわじわ育ってくれる。
もしもっと高齢になって大病をしてしまったら、そのときは売却して治療費に当てればいい。全部売却しなくても、要るだけ売却してもいい。そういう計画です。
そしてもし、猫さんが病気をしないまま寿命を全うしたら、自分の老後のための資産として振り替えるもよし、売却して旅行にでも行くもよし。
そうなればめっちゃ幸せですね……!! ただの出費が、ずっと健康でいてね、の願掛けになってきますね。そう思うと楽しく続きそう。
投資信託って大丈夫なん? とか、どこの証券会社がいいの? とか、何を買えばいいのん? についてはこのあたりの本を読んでみてください。
めっちゃざっくりいうとネット型の証券会社でインデックスファンドを買おうぜ、ってことらしいです。具体的な証券会社名とか商品名も載ってます。
実は、これはペット保険に入る人にもすすめたい。というのも、ペット保険で治療費が補償されるとはいっても、高額の場合はいったん自分で立て替える必要がある、って商品もあるので、やっぱりいくらか蓄えは必要なんですね。