猫のセカンドオピニオンを躊躇するな: 動物病院を変えるタイミング

猫さんの病気がなかなか治らなくて、動物病院を変えるか、セカンドオピニオンか……と悩んでいる人へ。

ちゅうちょしないで、迷わずセカンドオピニオンを受けてくれ。決断できるのはあなたしかしかいない。私はいま、動物病院を変えるタイミングが遅かったことを後悔しています。

迷っている間にも悪化する。すぐセカンドオピニオンをうけるべき

悩んでいる人に言いたい。もし…

  • 今の治療内容に疑問を感じていて、
  • なおかつ重い病気の可能性が少しでも示唆されているのなら、

迷わずセカンドオピニオンを受けてほしい。

病気は、あまり変化がないように見えても、ゆっくり進行しているかもしれません。いつか…じゃなく、いまやるべき。

私は猫さんのことでセカンドオピニオンを受けて良かったと思っているけど、そのタイミングが遅かったことにとても後悔しているのです。

鼻炎という診断を信じて投薬を続けた結果

うちの猫さんは鼻腔内腫瘍、要はがんで、いまは転院後の病院で治療中です。

そこに至るまでをめっちゃざっくり説明すると、「鼻炎と診断されて2年近く治療をしてきたけど、結局がんだった」です。

詳細は機会があったら別の記事で書きますけど、転院前に複数回のCT、細胞検査をやってきたにも関わらず、がんの証拠は見つからず。
「重い鼻炎」という診断でした。

鼻炎という診断を信じて、抗菌薬やステロイドの投薬を、医師の指示通りにずーっと続けてきました。その期間が2年弱くらい。でもほとんど良くならず。目立って顔が腫れるようにもなりました。

ある時疑問に思って他の医院に相談したところ、ある程度進行したがんと診断され、現在は放射線治療の途中←イマココ
という状況です。

「医師の指示通りに投薬を続ける」にすがってしまった後悔

じつはいまよりもっと早い段階で、がんを疑ってより踏み込んだ検査や治療をする、という選択肢もありました。なのにチャンスを逃した。

転院前の医師から一度、がんの可能性もないわけではないかも、という話をされたことがあったのです。でも、証拠が見つかっていない以上なんとも言えない、と強く勧めてはきませんでした。

これを、医者のせいにするのはカンタンです。

「なんでもっと強く勧めてくれなかったんだ!!」
「CT2回も受けたのに、なんで見つけてくれなかった?! ヤブじゃねーの?!」

そう責め立てればスッキリします。

でも本当はそうじゃない。
本当は、圧倒的に飼い主の私のせいです

いま振り返って思うと、鼻炎という診断を信じきっていた自分がいました。

「鼻炎であればいいのに」という思いが、現状を正しく見ることを妨げた、というか。

がんだとわかってしまうのが怖くて、医者が検査を強く勧めてはこなかったのをいいことに、そこに気持ちを置いてしまった。

正直なところ、顔が腫れ出す前から、薬がほんまに効いてるの? と疑問を抱いてはいました。
なのに、ただただ医者の指示通りに投薬することに徹してしまった。

そういう自分の弱さが判断を鈍らせたし、結果、Mさんの病状を進ませてしまった。

その点について、後悔しかありません。

医者に頼りっきりになるな。最高責任者は飼い主だ

いま動物病院で受けている治療に疑問を抱いている人へ。私と同じ轍を踏まないで。頼む。

医者に頼りっきりになるな。
疑問があるなら、迷わずセカンドオピニオンをうけるべき。

医師はもちろん、治療行為については責任を持ってくれます。
だけど、「猫さんの治療およびQOLの維持」という一大プロジェクトにおける最高責任者は、あくまで飼い主/家族なんです。

「頼りっきりになるな」というのはもちろん、医師の指示を聞かなくていいという意味ではないよ! 治療における指示を守るのは当然のことだし前提です。

でも、疑問を抱いているにも関わらず「医者がそう言っているから」で思考停止してしまうのは本当に怖いことだし、取り返しのつかない結果を招くかもしれないよ、といいたい。

ネットで調べるのもほどほどに。行動を起こそう

セカンドオピニオン、転院、どうしたらいいのかな。今の病院に義理もあるしな。言ったら医者に怒られたとか聞くしな。いろいろ悩んでいろいろネットで調べてしまう気持ち、わかる。

でも、たいがいにしときなさいよ。
ブログ書いてる人が言うのもなんやけど。

ネットで病気のことを検索するのはここら辺で一旦ストップして、病院に行こう。

いろいろ検索して、いろいろ想像して、ってやってるとどんどん気持ちを消耗していくよ。

とりあえず相談掲示板とかに書こうかな、って思っているかもしれないけど、そういうのも最終的には「動物病院で診てもらってください」ってなるのがオチ。

病院に行こう。行動を起こそう。

私の場合はまず、治療の履歴書を作りました。これまでMさんの治療とか検査で何をしたかとか、薬の名前を全部調べて、パワポ(まーうちMacなんで、Keynoteですけど)にまとめました。あと検査結果のコピーも。

そういうのはふつう今の病院に相談したら用意してくれるけど、私の場合はもう相談しづらい感じになってたんで。自力でできる限り用意しました。

そんで自力で行ける範囲の動物病院のウェブサイトを片っ端から見て、腫瘍に詳しそうな先生のところにコンタクトを取りました。

もちろん、セカンドオピニオンの正しいやり方は「今の病院に相談してから行く」ですけど、別に事後報告でもいいんじゃないですか? 言いづらいからって伸ばしてる間に猫さんの病状が悪化するくらいなら。

転院してよかったよ

もっと早いタイミングでセカンドオピニオンや転院をするべきだった、という後悔はありますが、とはいえ、転院してよかったとも思っています。

良くなるかどうかはまだ未知数の段階ですが、少なくとも、これまでの間違いに気づいて、新しい治療方法に進むことができたので。

あなたとあなたの猫さんに幸あれ